2.7 エリスロポエチン抵抗性貧血の原因の検索(ステップ3)

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2.7 エリスロポエチン抵抗性貧血の原因の検索(ステップ3)

ステップ3では、線維性骨炎による貧血、透析不足による貧血、栄養障害に伴う貧血、ACE阻害剤やアンジオテンシンII受容体ブロッカーの投与による貧血の可能性を検討する。
貧血への線維性骨炎の関与は血清PTH値が著しく上昇しているか否かで判断する。一方、透析不足による貧血はKt/V値が著しく低いか否かをもって疑う。さらに、栄養障害に伴う貧血は低nPCRや低アルブミン血症の存在によってその可能性を疑い、またACE阻害剤やアンジオテンシンII受容体ブロッカーが投与されていれば、投与開始前後の貧血の推移を調べることによってこれらの薬剤による貧血か否かで判断する。
これらの原因のいずれによる貧血でもないことが明らかになったら、ステップ4に進む。